Monday, October 09, 2006

カリフォルニア国

さて気を取り直して、優等生でないカリフォルニアに関するニュースのお話。どうやらシュワルツネッガー知事が、州の年金基金(徴収したお金を色々なところに投資して運用をするPension Fund)がスーダンで活動する企業に対する投資を行うのを禁止する法律にサインをしたそうだ。長引くダルフール紛争・虐殺に対する反対の一票だ。先月はグリーンハウスガス(温室効果ガス)の排出量を1990年レベルに抑える(25%削減)法律も採択。

ブッシュ政権が、温暖化現象に関して何もしていない、スーダン対応策もなかなか具体化できていないのと対照的だ。シュワちゃんはブッシュと同じ共和党だけれど、リベラルなカリフォルニア市民&民主党に囲まれているので、カリフォルニア色を出しているのでしょう。公に連邦政府を待ってなんかいられない、というような発言もしているようだ。

カリフォルニアはアメリカの中でも皆が認める変わり者。変だというより、我が道を行く州だ。カルチャー的にも「カリフォルニアは違う」という認識が多くのアメリカ人にあると思う。天気がいいからなのか、海岸に近いせいなのか、かつてパイオニアと呼ばれる人たちが開拓したからなのかは不明だけれど、7年住んで確かに違うと思った。あの違いがシリコンバレーのようなIT起業文化を生んだんだろうなぁ、とちょっと納得した覚えが。

カリフォルニアのGDPはアメリカ、日本、ドイツ、英国、フランス、イタリア、中国(香港除く)に次いで世界第8位(2003年のGDPでは第6位)(注)。経済規模がめちゃくちゃでかいのである。だから自分の好きなことができるという利点があるのかもしれない。今回もイギリスのブレア首相と直接温暖化対策で連携を組むらしい。頑張れ、カリフォルニア!

(注)参考資料はこれ。文頭でリンクを張った記事には第五位と書いてあるが、きっと古い情報だろう。GDPの計り方によっても変わるはず。

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